砂川信哉さんは受験勉強で一番やってはいけないこととして「分からないことを放置する」ことを挙げています。
疑問を解決するには、誰かに質問するのがもっとも手っ取り早い方法です。
とはいえ、パッと見てわからないから誰かに聞く、ではいつまでも学力がつきません。
砂川さんはこういうやり方を「悪い質問」と呼んでいます。力をつけるには「よい質問」をしなくてはいけません。
砂川さんの著書「大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント」192~195ページから、その違いを以下にまとめます。(この本は参考になりますよ!)
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大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント
※サンプルを読む・kindle版あります
よい質問とは まずは自分で考えておく
砂川さんの考える「よい質問」とはこういうものです。
よい質問とは、自分で考えられるところまでは考えて、「ここまでは理解できたけれども、ここが分からない」「自分はこう考えているのだけれども、イマイチ合っているか分からない」などと、自分の思考の過程を伝えた上で、どこでつまずいているかを明確にしてから、尋ねるものです。
そうすれば教える方も、あなたの理解度を把握した上で、適切なアドバイスをしてくれるでしょうし、その回答への理解度も深まります。
自分で考えることで、疑問を自力で解決できることもありえます。
悪い質問とは 「自分の思考を経ていない」
悪い質問とは、上の「よい質問」の逆、つまり…
逆に悪い質問とは、単に「この問題が分からないので教えてください」などと思考を放棄したもの。
自分でろくに考えずにすべてを解説してもらうような態度では、自分の頭を通していないために、回答の「吸収度」が落ち、分かったつもりの状態になりかねません。
時間も無駄にかかってくるでしょう。
わからない問題を自力で考えるのは時間がかかります。
手っ取り早く解き方を知りたい、というのもわかりますが、砂川さんは
「急がば回れの精神で、自分の頭を使って考えるクセをつけましょう」
としています。
辛いですが、まずは自分で思考するよう心がければ、考える自力がついてきます。