砂川信哉さんが著書「大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント」で、予習・復習について自身の考えを紹介されています。
勉強とはこの二つをやること、と言っても過言ではありません。
しかし砂川さんによると、場合によっては予習が良くない結果をもたらすこともあるそうです。
同書の80~83ページを参考に、砂川さんの意見をまとめます。(この本は参考になりますよ!)
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大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント
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予習がNGなことも?
予習と復習では、砂川さんは復習を重視しています。
それにはこうした理由があります。
もちろん、予習を徹底して、事前にほぼ完ぺきな状態にして授業に臨むメリットもあります。
しかし、受験生に与えられた時間は有限なはず。
加えて授業を受ける前に内容がよく分かっていない段階で、どの部分が重要かを見極めることは難しい。
ですから、予習を徹底的に行うことは、非効率的と言わざるを得ません。
「効率が悪い」だけでなく、予習では間違った理解をしないよう注意する必要があります。
したがって、より重視すべきは復習だと言えますし、僕自身も復習中心の勉強をしてきました。
授業によっては、間違った理解をしないように、予習を推奨しないものさえあったほどです。
復習が勧められるわけで、砂川さんはこのようなやり方を実践していました。
復習のやり方
砂川さんのやり方はこのようなものです。
僕のやり方は「完璧に分かる」状態まで、暗記と同じようにひたすら反復する方法です。
予備校では、必要最小限の授業しか取らなかったので、授業で習ったことはすべて完璧に自分のものにすると決めていました。
基本法則から導かれる定理などば、白紙に書いて導き出せるようにする。習った解法は、自力で再現できるようにする。
具体的にはこのような方法があります。
誰かに教える
誰かに教えると自分の理解度が把握できます。
友だちに教えてみて理解ができているかを確認する方法もよいと思います。
何となく分かっている状態と、ゼロから再現したり、人に教えられたりする状態の理解度は天と地の差です。
実際やってみると分かりますが、結構理解しているつもりでも、人に説明することはかなり難しいです。
「分かっているつもり」と「本当に分かっている」ことのギャップの大きさを感じられるでしょう。
問題集を反復するなら4つの記号をつける
問題集を解く場合にも一工夫しましょう。
徹底的に反復して復習するという方法は、問題集の使い方においても同じです。
まず一通り解いてみて、解けて、二度と間違えない自信のあるものには「◎」。
解けたし内容も分かっているが、少しでも間違えそうな可能性があるものには「〇」。
解けたがイマイチ分かっていないもの、たまたま正解できたものには「△」。
解けなかったものには「×」。
この4つの記号で区別して、問題を管理していました。
すべての問題が「◎」になるまで繰り返しましょう。
そのためには…
このとき、10周や20周くらい繰り返すのはザラです。
1、2週で問題集のすべてが理解できるという人は、よほどの天才か、取り組んでいる教材のレベルが低いかのどちらかだと思います。
「◎」が増えるにつれて、1周あたりの時間も労力も減り、短時間でたくさん回せるようになります。