競泳平泳ぎ金メダリストの北島康介選手は「子供の頃から水泳ばかりやっていた」というわけではないそうです。
 
水泳を始めたのは5歳でしたが、それよりも前の4歳から学習塾に通っていました。

お母さんが厳しく、「将来のために勉強はしっかりしておきなさい」という方針だったのです。


学校の勉強に、東京スイミングセンターでの練習、それに塾通いも加わって1日のスケジュールはびっしり。
 

 
毎日が忙しいので、友達が知っているテレビも見る時間が無く、ゲームもしたことはなかったそうです。
 
中学3年生の競泳大会で全国優勝するまで、北島選手は塾と水泳の両立を続けました。
 
北島選手はこの両立についてこのように語っています。

「いま振り返ると、こういう忙しい毎日だったからこそ、水泳がより楽しく感じられたんだと思う。
 
塾には遊びたいのを我慢して行っていたし、面倒くさいときもあった。
 
そういう生活だったからこそ、逆に、水の中で発散させていたような気がする。塾と比べると水泳は何て楽しいんだろう!ってね。
 
水泳があったから塾も続けられたんだと思う。
 
このような常に自分を追い込んでいる生活は、我慢強さを養ってくれました。厳しい練習や合宿に耐えられたのも、この我慢強さがあったから。
 
これは水泳しかしていなかったら身についていなかった力だと思います」

北島選手は地図を見るのが好きで、中学生では伊能忠敬について研究発表もしています。
 
またモノ作りにも興味があり、技術の授業で作った作品が何度か賞を取ったそうです。
 
スイミングマガジン2011年 1月号66Pを参考にしました。