理数系専門塾エルカミノ代表の村上稜一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で、小学生の塾について解説されています。
村上さんによると、小学生の間は「子どもの心の余裕を保てるがどうか」がポイントになります。
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中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること
※サンプルを読む・Kindle版あります
そのための塾を選ぶポイントを、同書の194~195ページから一部抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
選んではいけない・選ぶべき塾 低学年のうちはテストのない塾を
まずは「テストがたくさんある塾かどうか」をチェックしましょう。
中学入試に合格するためには、いずれ塾に通うことになるでしょう。
塾によっては、テストをたくさん受けさせます。大人が想像するだけでも、ストレスフルです。
心がすり減っていくのは、容易に理解できます。ですから、早くからテストを受けるタイプの塾はすすめません。
小学3年生までに塾へ通うなら、テストのない塾を選びましょう。
中学受験を意識している場合でも、小学1年生から3年生までは、テストのない、面白いと思える塾に通わせてください。小学4年生から、テストの結果を意識した塾に行けばいいのです。
塾でテストを受けるようになっても、結果を強く意識するのはNGです。
10歳を過ぎたら、結果を出すことを意識した勉強にスイッチします。
ただし、4年生から5年生前半までは、テストの結果に一喜一憂してはいけません。親は決してあおらないようにしましょう。
小学4年生までは、勉強以外の活動も大事です。
何より「心をすり減らさないこと」を重視します。
小学4年生までは、友達と遊ぶ日が週に何回かあっていいのです。好きな本を読みふけるのもいいでしょう。
塾の宿題をやる時間が圧迫されますが、そういった中で、そこそこやり終えるくらいがちょうどいいと思っています。
高校受験を考えているなら、小学6年生までこのペースでいきましょう。
大切なのは、心をすり減らさないことです。
子どもの状態には母親のほうが敏感 早めケアしてあげる
時には「子供が心をすり減らしてしまう」ことも起こりえます。
その異常に早く気づくのは、お父さんよりもお母さんなのだそうです。
一緒に過ごす時間の長さや、母親特有の感性から、子どもの心のすり減り具合に気づけるのは、お父さんよりお母さんです。
お母さんが「あれ、ひょっとして?」と思ったとしたら、まず間違いなくそうです。勉強の進め方を検討しましょう。
子供の状況によっては、受験にも影響します。
お父さんが「まずくないか?」と気づいたときは、たいてい手遅れです。場合によっては、中学受験をやめる決心が必要かもしれません。
子どもの心に余裕があるかどうか、いつもいつもチェックしてあげてください。
親にわからなければ、塾の先生に相談しましょう。
中学受験を成功させるポイントは、子どもの心の余裕を保てるがどうかにかかっています。
そのためには、早くからテストで試される塾は避けたほうがよさそうです。