こちらのコンテンツでは、教育評論家・親野智可等さんのチャレンジシートについて紹介しました。
ここでは、シートの作り方の具体例を挙げます。
チャレンジシートを作る際は、
「目標達成までにどれくらいの期間をかけるのか」
をまず考えます。
それによって、「約束」の内容が変わってきます。
まずは「毎日」用のチャレンジシートの例から。
「毎日チャレンジ」シートを作る
子供が毎日行うためのチャレンジシートを作ってみましょう。
日々の目標と約束を併記して、視覚化します。
一例を紹介します。
・部屋をキレイに!
→夕飯を食べたら5分間片づけする
・健康で元気に過ごす!
→外から帰ったらうがいと手洗い
・虫歯を防ぐ!
→ご飯の後は必ず歯磨き
・お手伝いしよう
→お母さんと一緒にお皿を拭く、洗濯物をたたむ
・計算名人になる!
→お風呂で九九を暗誦する
・演奏会を成功させる!
→学校から帰ったら楽器の練習を15分、休みの日は1時間やる
・部活動でレギュラーになる
→素振りやリフティングなど、ひとりでできる練習を夕飯の前に20分
シートを作る上でのポイントをまとめます。
1つ目は必ず成功する目標にする
シートに書く項目は、あまり欲張ってはいけません。
特に最初の項目は、達成可能なものを1つだけ選んで、絶対に成功させましょう。
「自分も頑張ればできる」という達成感や自信が、次へのチャレンジにつながります。
マンネリ化してきたら、項目を適宜変えてみましょう。
子供が毎日やることを見届けて、できたら褒めてあげることは親の役目として重要です。やっていなかったら、やらせて褒めるようにしましょう。
その際、「またやってないの?どうしてあんたはいつも・・・」などの小言を付け加えるのは余計であり、子供のやる気をそぐだけです。
「じゃあ今からやろうか!ヨーイ、ドン!」「一緒にやってみようか?」などの単純な言葉で促しましょう。
期間限定にする
毎日行うといっても、いつまでも続ける必要はありません。
もちろん、ずっと続けても問題ありませんが、1週間や1ヶ月と期間を区切ることで、苦手なことでも取り組めるようになります。
特に苦手なことは、「この期間だけ、ほんのちょっとずつでもやってみる」目標を立てて達成できれば、苦手意識の解消に大きく貢献します。