「勉強を続けても思うように成績が上がらない」「受験本番で失敗したらどうしよう」など自信を無くす、もしくは強い不安に襲われることはありませんか?
 
成績の良し悪しに限らず、誰でも一度はこういう経験があるのではないでしょうか。


 
砂川信哉さんが著書「大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント」で、自信をなくしたり不安を感じた際の対処法を解説されています。
 
同書の138~141ページから一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)

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大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント
※サンプルを読む・kindle版あります

1 できることを全てやりきる

砂川さんは読者からの
 
「自分に自信がないため受験が怖いです。心を強くするにはどうしたらいいと思いますか?」
 
という質問にこのように返答されています。

受験が怖いのはあなただけではありません。
 
一発勝負ですから、何が起こるか分かりません。緊張もするし、不安になります。
 
本番で苦手な分野が出たらどうしよう。計算ミスもするかもしれない。勉強したことをど忘れしてしまったら…心配事は尽きません。
 
落ちてしまったら再受験は一年後。浪人が許されない受験生も多いでしょう。どうしても失敗してしまったときのことを考えてしまい、勉強が手に付かなくなる気持ちも分かります。
 

それではどのように対処すれば良いのでしょうか?

不安を少しでも取り除いて、強い心で受験に臨むには一体どうすればよいのでしょう?
 
質問に対するパラドックスのようですが、僕はとにかくできることをすべてやり切って、自信を持って臨むほかないと思います。
 
自信をつけるために心を強くするのではないのです。自信をつけることで、不安を少しでも解消するのです。
 




2 小さな成功体験を積み重ねる

自信を持ち、不安を解消するには小さい成功、達成を積み重ねるのも有効です。

自分に自信を持つためには、小さな成功体験を積むことです。
 
心そのものにアプローチするのではなく、自分ができることを見つけて増やすことで、体験によって自信をつけることができるのです。

砂川さん自身も自信を失う、不安を感じるといった経験をしています。

僕も受験生時代、思うように実力が伸びず、自分には才能がない、自分なんかもうダメだと自信を失くしていた時期もありました。それこそ地獄のように毎日つらく感じていました。
 
でも、目的を持って取り組んでよい結果が出たり、苦手な単元を重点的に勉強していくうちに苦手意識がなくなったり、そういった小さな成功体験が少しずつ自信につながっていき、メンタルの安定にもつながりました。
 




欠点を自覚・自己評価が低い=進歩の材料や動機に

欠点を自覚しているということは、改善する対象が明らかになっているとも言えます。

誰にでも欠点はありますし、苦手なことやできないことだってあります。でもそれと同時によい点も必ずたくさんあるはずです。
 
欠点をゼロにしようとせず、直せるものからひとつずつ直してゆく。悪い点はよい点で補えばよいのです。受験も合計点勝負ですからね。

自己評価が低いのも、欠点の自覚と同様に課題を解決する材料のひとつと考えましょう。

自己評価が低いこと自体は、別に悪いことではないと僕は思います。
 
もちろん度合いにもよりますが、自己評価が低ければ、そのぶん人より頑張らなければならない、というモチベーションの原動力になるからです。
 
人間、満足したら終わりだと僕は思っているので、自分はまだまだ、やるべきことはたくさんあると思っているくらいがちょうどよいような気がします。
 

砂川さんはこのようにまとめられています。
 
「受験が怖いのはみな同じ。無理に心を強くしようとするのではなく、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけていこう」
 
「自己評価の低さはモチベーションに変わりうる」