現代の生活は全体的に夜型に移行しており、子供の睡眠時間も短くなっているといわれています。
昼間に強烈な眠気に襲われるなど、睡眠障害を訴える子供も増えているようです。
子供の睡眠は子供の学業成績にどのように影響するのでしょうか?日本と米国の調査結果を紹介します。
ちょっと古いデータですが、ひとつの参考としてご覧ください。
就寝時刻が遅くなるほど成績が悪くなる
山口県小野田市の教育委員会が、06年に小学生対象の調査を行っています。
小学生の就寝時刻と学力偏差値の関連をしらべたところ、20~21時までに就寝する子供の偏差値が最も高いという結果が出ました。
就寝時刻がそれより遅くても早くても偏差値が低くなったのです。
アメリカの調査では、成績の良い生徒は22時30分ごろに就寝し、睡眠時間を7時間30分確保していた群が最も多かったのに対し、成績の悪い生徒群は就寝時刻が遅くなり、それに伴って睡眠時間が短くなるという結果が出ています。
現代では子供でもスマホを所持していて、それらと接する時間が増えると就寝時刻は遅く、睡眠時間は短くなる傾向があります。
スマホの画面は光を発しているため、寝る前に見つめると脳が覚醒してしまい、睡眠の質が悪くなってしまいます。
子供の睡眠障害は成績だけでなく、肥満や運動能力の低下にも関連しているとの指摘もあります。
現代はさまざまな文明の利器が発達し、生活様式も多様化していますが、昔から言われている「早寝早起き」の価値を再認識してもよいのではないでしょうか。