ビジネスコーチ・パーソナルコーチとして活躍している岸英光さんは、子供の心を育むためには 
 
「ほめる」のではなく「認める」言葉がけが大切 
 
としています。

岸英光氏の著書一覧(レビューあり)
 
「ほめる」と「認める」は、似ているようで実は正反対のところにあるのだそうです。 

「ほめる」と「認める」の違いと子供への影響

例えば、子供がお手伝いをした時の声かけを例に挙げてみましょう。
 
「お手伝いをしてくれてえらいね」とほめられると子供は喜びますが、この言葉の裏には「お手伝いをするなら良い子、しないと悪い子」というメッセージが隠れています。
 
いわば「脅し文句」のようなもので、こうした声かけを続けていると自尊心は育ちません。
 
 
子供はほめられる目的で何かをやるようになり、自信の根拠が他人からの評価になってしまうのです。
 
自分が本当は何をやりたいのかがわからなくなります。
 
 
これに対し子供を認める言葉がけとは、 
 
具体的な現実に基づき、親自身の素直な気持ちを伝えること 
 
です。
子供が自信を持って育つには、親から認められている、信頼されていると感じる経験が欠かせないのです。

子供を認める言葉がけに大切な4つのステップ

岸さんは、子供を認める言葉がけとして4つのステップを提唱しています。
 
すなわち 
 
1 背景 2 事実 3 影響 4 気持ち 
 
の4つです。
 
これらを意識すると、親の「私を伝えるメッセージ」で子供を認めることになり、子供は「自分のとった行動で親に影響を与えて、喜んでもらえた」と実感できるようになります。
 
そして、自分が持つ可能性や力に気づくことができるのです。
 
それぞれの解説と声かけの例を挙げます。子供が何かお手伝いをしたケースを想定しています。

背景

行動には背景があります。子供の動機を見逃さずに感謝をこめて言葉にします。
 
「お母さんは毎日夜が忙しいの。それをよく見ていてくれてたんだね」

事実

 
子供のがんばりを具体的に伝えます。
 
「難しいお手伝いにチャレンジしたのよね」

影響

 
お母さんにどんな影響を与えたか言葉にします。
 
「おかげで、本を読む時間ができたわ」

気持ち

 
「私を伝えるメッセージ」を子供に伝えます。
 
「お母さんはうれしい。○○ちゃん、ありがとう!」
 
 
まとめると、こんな感じになります。
 
「お母さんは、夜はいつも忙しいけど、○○ちゃんが頑張ってお手伝いしてくれたおかげで、お母さんは本を読む時間ができた。うれしかったよ。ありがとう」
 
同じお手伝いをしたケースでも、お父さんは「私を伝えるメッセージ」の内容が違うでしょう。
 
おじいちゃん、おばあちゃんでもまた違うはずです。
 
こうした様々なメッセージを受け取る過程で、子供はいろいろな価値観や考え方の違いも学んでいきます。