希望の大学に合格するためには、独学と予備校に通うのではどちらが良いのでしょうか?
砂川信哉さんが著書「大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント」で、この件を解説されています。
同書の64~67ページを参考に、予備校に行くメリット・デメリットなどを紹介します。(この本は参考になりますよ!)
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大学受験がしんどくなったときの息抜きのヒント
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予備校に通うメリット2つ
当然のことですが、予備校は受験を成功させるためのノウハウを提供してくれます。
様々なメリットがある中から、砂川さんは2つ指摘されています。
ひとつ目は、大学受験の専門家が作成した練り上げられたカリキュラムに沿っていくことで、ペースメーカーのように使えること。
各予備校は、過去の膨大なデータから信頼に足るノウハウを持っており、利用することで合格するために何をやればよいかが明確になります。
合格までの道筋を提示してくれるので、場合によっては、予備校の指示通りに勉強しているだけで合格できる人もいるでしょう。
予備校が提供してくれる環境も受験の強い味方になってくれます。
二つ目は、学習環境です。
充実した自習室を備えていたり、特定の大学の志望者のみのクラスを編成して、その大学の受験に特化した授業を行っていたりする予備校もあります。
同じ志を持つ仲間と近い距離で切磋琢磨できますし、先生やチューターに添削やアドバイスもしてもらえます。
独学では得られない素晴らしい学習環境に身を置くことができるでしょう。
金銭的負担はありますが、予備校に通うメリットは大きいと言えるでしょう。
つまり、予備校を利用することで、よい環境に身を置けると同時に、独学で必要だった工程の一部を請け負ってもらい、手間をカットできるわけです。
そういう意味で、経済的余裕さえあれば、予備校を利用することは極めて合理的な判断だと僕は思います。
実際に、首都圏や関西の質の高い予備校が集中しているエリアで合格者数が多いのは、それが理由でしょう。
予備校に通わずとも「分析力」と「実行力」があれば独学でもOK
一方で、予備校に通わずとも合格する人もいます。
砂川さんいわく、こうした力のある方は独学でも合格は可能です。
そういったことも踏まえた上で、最初の質問に戻ると、「分析力」と「実行力」を兼ね備えているかどうかの違いがあるということが、僕の答えになります。
「分析力」は、予備校に頼らなくても、目標と自分の実力を照らし合わせて、合格するために必要なことは自分で正しく把握できる力のこと。
「実行力」とは、やるべきことを着実に実践できる行動力のこと。
このふたつを兼ね備えていれば独学でも問題はないでしょうし、不安が残るのであれば、予備校を利用することで、より目標に違づけるかもしれません。
砂川さんとしては「そもそも勉強は独学するもの」という考えであり、予備校に通う場合もこれは変わりません。
しかし、予備校を利用する場合も、「勉強の基本は独学」ということは忘れないでください。
予備校の授業は、あくまでも自習をサポートするものです。
どんなに素晴らしいカリキュラムの授業を受けたところで、受けっぱなしで終わらずに、復習を重ねて学んだことを反芻し、腹落ちするまで理解してし自分のものにしなければ意味がありません。
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