理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で子供の読解力を養う方法について解説されています。
教科書の活用法や日常会話で気をつけることなどがわかります。
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中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること
※サンプルを読む・Kindle版あります
同書の166~167ページから一部抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
教科書や過去問をしっかり読む 読解力を養う基本
読解力を養うには、まずこれをやりましょう。
読解力の土台になるのは、典型的なストーリーや展開です。
よく出題される代表的なものは知っておきましょう。
そのためには、ある程度の読書量が必要になります。まず小学校の教科書をしっかり読むのは基本です。
それ以外でよくすすめているのが、市販の問題集や中学入試の過去問を「読書」すること。入試問題に選ばれた場面、選ばれた箇所は、全体の一分にすぎなくても、読みごたえのあるものが多いからです。
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おうちでできる子どもの国語力の伸ばし方
子供の要約力を高める会話のやり方 頭に入れておきたい男女の違い
親との日常会話で子供の要約力、読解力を高めることができます。
そのためにはおさえるべきポイントがあります。
読解力には、要約力が反映されます。要約力は、日頃の会話でも訓練が可能です。読書の後に、どんな話だったかを子どもに聞いてみてください。
夕食のときに、その日の学校での出来事を話させるのもいいです。
この際には注意点があり、「やったことの羅列」はNGです。
今日あったことを子どもに聞いたときは、「朝起きて、歯磨いて、学校行って…」というスタイルで話をさせずに、ひと言ではなしてもらいましょう。
たとえば「近所に住むお年寄りの学校訪問があったんだ。昔の小学校の話をしてくれたよ」「給食に揚げパンが出たよ。みんな喜んでた」などと答えてもらうように誘導します。
ダラダラと話をさせてはいけません。話には必ずオチをつけさせてください。話にオチをつけさせることで、論理性が磨かれていきます。
村上さんは「男子には常識を、女子には論理を」として、性別でこのような違いを挙げています。
男子は、論理的な反面、年間行事や常識に疎い子どもが多く、語彙も少ないのが特徴です。
一方女子は、常識は男子より知っているものの、論理性に欠け、話もダラダラとオチのないまま終わってしまう傾向があります。
男子には常識を教え、また大人がどう考えたり感じたりするものなのかを伝えましょう。
女子には、ダラダラと話をさせず、必ずオチをつけさせるように指導します。
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12歳までに知っておきたい読解力図鑑