このところ子供の英語学習はどんどん低年齢化しています。
家庭でも子供を英語に慣れさせたほうがいいかな?とお考えの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし具体的なやり方となると、なかなか難しいもの。
英語学習マスターコーチの松本秀幸さんが、著書「TOEICテスト満点コーチング」で子供に英語を教えるおすすめの方法を解説されています。
一部を抜粋して紹介します。
松本さんが考える、子供に英語を教えるポイントのひとつは「親御さんも一緒に英語を楽しむ」のようです。同書の262~266ページを参考にしています。
「CDを聴かせる」のはNG!親子で英語の音に親しむ
言語には四技能(読む、聴く、話す、書く)があり、学習ではこの四つの習得を図ります。
子供が英語を学ぶ場合、松本さんは聴くことを優先するべきとしています。
ただし、「子供にだけCDを聴かせる」といったやり方は良くないようです。
英語の音に馴染むのは早期のほうがよいです。
これは別に英会話学校に行かなくても、高価な教材を購入しなくても、できることです。英語の歌などに合わせて一緒に歌ったり踊ったりして、英語の音とリズムと発音に慣れておくと、のちに発音で悩む可能性が減ります。
(中略)
小さいころから英語を学ぶとするならば、音声面だけで十分です。一緒に英語で歌ったり踊ってあげましょう。
子供にだけ英語のCDを聴かせて英語の勉強させている気になったり、英会話学校に預けてきっとうまくなると思ったりするのではなく、ぜひ一緒に楽しんでください。
子供は親が一緒に遊んでくれると嬉しいですから、「英語を学ぶこと=楽しい、好き」という連想ができればしめたものです。
親御さんも一緒にやるのが大事なのですね。
親が参加する教育といえば「読み聞かせ」です。
英語でも有効なのですが、日本語と違って”ある懸念”があります。松本さんはその解決法も提案されいます。
読み聞かせも効果的 自分の発音に自信がない時は?
子供教育の定番・読み聞かせは英語学習でも有効です。
早いころにやるとしたら、読み聞かせもおすすめです。英語の絵本の読み聞かせなど、いかがでしょう?
読み聞かせの有効性はよく知られていますが、こと英語になると発音の問題があります。
「英語の発音は苦手だけどなぁ」という親御さんもいらっしゃるでしょう。
松本さんはこのような解決策を提案されています。
英語の読み聞かせは自信がなくてできない。自分の発音を子供が聴いて学んだら逆効果ではないか、という反応があります。
もっともですが、次のように考えると無理なく効果的にやれます。
自分の英語に自信がない場合は、音声CDつきやオーディオブックのある絵本を選ぶとよいでしょう。ネイティブの吹き込んだ音声があるならば安心ではないですか?
仮に子供を膝にのせて自分の発音で一回読み聞かせをすると、その何倍かのネイティブの音声を子供に聞かせてあげればよいです。
子供はたいがい親のぬくもりを感じながら親の声で聴くのが好きです。
親の不安はネイティブ音声の併用でなくすことができます。
親御さんに時間があるときに限られる方法ですが、ひとつの指針として参考になります。
もしいま読み聞かせの時間をとっていて、子供を英語にも慣れさせたいとお考えなら、その時間の一部を英語の読み聞かせに替えるのもよいのではないでしょうか。