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秋田県は全国学力テストでトップの成績をキープしています。
このコンテンツでは、同テスト対策として秋田県が独自で行っている教育カリキュラムなどを紹介します。
情報ソースである「週刊文春」2014年9月4日号の記事は、こうした秋田県のやり方にやや批判的なようです。
全県テストを活用して全国学力テスト対策
秋田県が行っている全国学力テスト対策は以下のようなものです。
■放課後も生徒は残って復習やプリント学習 進捗が遅い生徒のサポート
■夏は四年生以上であれば、3日~1週間程度”サマートレーニング”として学校で勉強会
■夏休みは大量の宿題
・国語・算数でB4サイズのプリント問題が各20枚
・理科・社会が4枚ずつ
・読書感想文
・社会科体験レポート
・花の観察文・観察画
・一行日記
・思い出日記
■五年生の後半になると学習強化週間やパワーアップ月間を実施して全国学力テスト対策の総仕上げ 過去問題や予想問題を解く
■六年生の新学期が始まると午後の5、6時間目を全国学力テスト対策に使う

秋田県は1994年から県独自の全県学力テストを実施していて、これを活用しています。
4月に全国学力テストが実施されたら、その解答用紙を全てコピーしておきます。8月の結果発表後、教師が集まって”自己採点会”と傾向の分析を行い、その後の勉強に反映させます。
そして12月の全県学力テストでその傾向を盛り込んだ問題を出題します。
その結果で補強すべき分野などを考え、今度はその分析を翌年4月の全国学力テストに活かすのです。
つまり、全県テストを”予行演習”としているのです。
学校ごとの順位も通達され、成績が悪い学校は教育委員会から厳しく叱責される時期もあったそうです。
学力向上よりも1位キープが目的に?
週刊文春の記事では、こうしたやり方がいつしか手段と目的の逆転を招いたと指摘されています。
学力を上げるというより、全国学力テストで1位をキープすること自体が目的になっていった。とにかく全国学力テストで点を取るための学習に力を入れるようになったのです。
実は秋田の昨年の大学進学率は全国37位です。
これは進学希望者や県内の大学が少ないこと、他県と経済格差があることなども影響していますが、やはり小・中学時代とこれだけの違いが出てしまうのは、本当の意味での学力がついていないことを示しているのではないでしょうか」
(秋田市教育委員会関係者)
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管理人は、小さい頃にはある程度厳しめに、詰め込み気味の勉強するべきだと考えています。
なので「ゆとり教育」は愚策中の愚策であり、日本人の教育レベルを下げる意図を持った、悪意のある人物が推進したのではないかとまで考えています。
文春の記事は秋田県の教育方針に批判的なのですが、勉強していることは確かであり、私にはそれほど悪いこととは思えません。
秋田県のやり方の是非を判断するのは、そうした教育を受けた子供たちが社会に出てからどうなるか、まで追跡してからだと考えます。
このコンテンツは雑誌週刊文春2014年9月4日号134~135ページを参考にしました。