宇宙飛行士・山崎直子さんのご両親、角野明人さん・喜美江さんが、直子さんを育てる際に意識していたことを紹介します。

(PHPのびのび子育て 子どもが伸びるコーチング 2012年3月特別増刊号24~25ページを参考にしています)




「芯の強さ」は「やり遂げる習慣」で育てる

明人さん、喜美江さんによると、山崎さんはこんな子供でした。

兄と3歳違いで生まれた直子は、みるからに女の子らしいおだやかな子どもでした。
 
男まさりに駆け回るというよりは、家でおとなしくおままごとをするタイプ。
 
でも最後まで頑張り通す芯の強いところがありました。

「やり通す」強さは、ご家族との習慣によって育まれたようです。

小さい頃、父親とお風呂に入って湯船の中で九九や英単語を覚えたときには、きちんと言えるまでお湯から出ないというルールを決めた。
 
最後までやり遂げる習慣はこういった経験を通して身についたのかもしれません。




「夢・好奇心」を育てるには

直子さんは小さい頃から宇宙に興味がありました。
 
ご両親はその好奇心を満たすためのサポートを惜しみませんでした。

一緒に楽しむことが最高の応援になる
 
直子が宇宙に興味を持ったときも、私たちは最大限の援助をしました。
 
小学校一年生のとき天体望遠鏡で星空を見たのがきっかけで、直子は宇宙に興味を持ちました。
 
家の近くにある市民会館のプラネタリウムにつれて行ったところ、毎日のように「また行こう」とねだります。
 
入館料を持たせて、兄と一緒にほぼ毎日通わせていました。
 
お母さんと女の子

子供が興味を持つことに親も関心を持ってあげれば言うことはありません。

親の応援とは、親が子どもと一緒に楽しんでやることでもあります。
 
直子が小学生の頃、アニメで「宇宙戦艦ヤマト」が放映されていました。
 
「お母さん、面白いよ」と言うので、母親が家事の手を休めて一緒に見ました。
 
こんなふうに子どもが関心を持つものに親も興味を持って、一緒に共感することが、子どもの夢と好奇心を持続させることにつながっていくのではないでしょうか。