子供へのコーチングの第一人者・菅原裕子さんは、子供に対する親のコーチング能力を計る独自の基準をお持ちです。
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コーチングの観点から判断した、「好ましい子供への接し方チェック項目」とでも言えるでしょうか。
コーチングに興味のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
親御さんの子供との接し方をコーチングの面からチェック
子供を持つお父さん・お母さんのコーチ力をはかるチェックシートです。
ひとつずつ考えてみて、8割くらいはそうだなぁ、と思えればチェックを入れてください。
↓チェックできます。
1 子供に伝わるように愛を注いでいる
2 きょうだいや他の子供と比べることはない
3 親の理想を押しつけず、話し合いながらことを進める
4 子供ができることには手出しをせず任せる
5 できるだけ子供のペースに合わせてむやみにせかさない
6 子供が自主的に行動しやすいように家の中を整えている
7 子供の話はよく聞くようにしている
8 間違ったことはなぜ違うのか話して理解させる
9 子供に理解できないことでは怒鳴ったりしない
いくつチェックが入りましたか?
チェックした数でコーチング能力のレベルがわかります。
チェック数とコーチング能力到達度
1~3個・・・コーチの卵
コーチとしてはこれから成長する段階にあります。あなたがよかれと思ってしていることでも、子供さんの成長の芽を摘んでいるかもしれません。
4~6個・・・コーチ見習い
がんばって子供さんと向き合ってますが、時には立ち止まって子供さんとの関わり方を見つめ直してみましょう。
7個以上・・・コーチの鏡
子供さんの力を100%引き出しています。どうかそのまま、子供さんの可能性を信じて伸ばしてあげて下さい。
上の各チェック項目が何を意図した設問かを解説します。
1番から3番 子供一人ひとりを尊重し、愛情を注いでいるか
人は存在を認められ、自分らしさを喜んでくれる人がいるとき、「自分はこれでいい」と思えます。
この感覚を自己肯定感といい、人が生きていくうえで最も重要な感情です。
自己肯定感が強いほど、物事を前向きにとらえられます。
自己肯定感は親から愛され、大切にされることで育ちます。親は、子供に伝わるよう愛情を表現する必要があるのです。
4番から6番 子供の自発的な行動力を育てよう
自分の意志や好奇心で物事に取り組み、面白さや達成した充実感を知ったとき、子供はできる喜びと自信を得られます。
そこでコーチとしての親の役割は、子供の興味を知り、同じものに関心を示すことです。
その際はせき立てることなく、子供が自分からすすんでやりたくなる言葉をかけてあげましょう。
7番から9番 子供のコミュニケーション力を高めよう
子供のコミュニケーション力を高めているかを確認する項目です。
私たちはコミュニケーションをとることで自分を表現し、相手を理解します。コミュニケーションがなくてはお互いの信頼も築けません。
そしてコミュニケーション能力を養う最も身近な場は、言うまでもなく親との会話です。
会話は訓練の場であり、話を聞いてもらえる環境で子供の話す・聞く力は伸びていきます。親と話し合うことで子供は自分の気持ちをどのように伝えればいいのかを学びます。
その過程で交渉する力も育ちます。交渉によって自分の望むものや環境などを手に入れられれば、それは子供の自信にもつながります。
まずは子供の話を聞いてあげましょう。