全国学力テスト 秋田県トップの理由 独自の教育システム

秋田県が全国学力テストの1位常連であることはよく知られています。
 
2014年の結果では、小学校六年生の国語AB、算数ABと、全ての科目で全国一位でした。これで7回連続で一位をキープしています。
 
 
全国学力テストは小学校六年生と中学校三年生を対象に、毎年四月に実施されています。
 
成績などの結果は文科省から八月下旬に伝えられ、都道府県別ごとの正答率も発表されます。
 

国語・算数・数学の知識力を問うA問題と、その知識の活用力を問うB問題が出題されます。
 
 
秋田県が同テストでトップを維持する理由について、「頭がいい子の生活習慣 なぜ秋田の学力は全国トップなのか?」などの著書がある、秋田大学教育文化学部の阿部昇教授が解説されています。

秋田で取り入れられているのは探求型の授業です。
 
授業の始めに「めあて」や「ゴール」を明確にし、それに向かって児童同士で話し合ったり、意見交換をしながら答えを考えていくというもの。
 
トライアンドエラーを繰り返すことで、思考力や知識活用力が向上するのです。
 
こうした授業スタイルが、結果的にB問題での成績アップにつながっていると考えられます。

さらに秋田には以下のような特徴があり、子供達に勉強習慣をつけるための取り組みも行っています。
 
・全小中学校の教員の八割近くが指導力・指導経験豊富な五十代のベテラン
 
・ベテラン教師が多いので学校も荒れておらず、不登校率も低い
 
・小学一年生から「家庭学習ノート」の課題を毎日1ページ程度こなすことで、家庭学習の習慣をつける
 
・自分の学年×10分+10分の家庭学習時間を目標にしている(六年生なら60分+10分で70分)

 
 
実は秋田は1956年の全国学力テストで全国最下位でした。その危機感から、教育方針の様々な取り組みが実践されたのです。
 
その結果全国トップの成績をとるようになった「秋田方式」は注目を集め、全国から教師が授業視察に訪れ、教師の交換留学も行われています。
 
 
現在ではいくつもの県で似た教育システムが採用されていますが、それでも秋田県は成績トップをキープしています。
 
これは子供達の学力が高いのと同時に、全国学力テスト対策を秋田は独自に行っているからとの指摘もあります。
 
 
次のページでは、この件について紹介します。
 
 
このコンテンツは雑誌週刊文春2014年9月4日号133~134ページを参考にしました。
 


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