理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で小学生の国語力アップについて解説されています。

子供の勉強とともに、日常生活での親の役割も大きいようです。

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中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること
※サンプルを読む・Kindle版あります


同書の168~169ページから一部抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)




日常生活で語彙を増やす 親はことわざや慣用句を積極的に使ってみる

日常生活では日本語を使います。
 
それは「常に国語の勉強の機会がある」とも言い換えられます。

中学入試では、読解力を試されるだけでなく、漢字の書き取りや四字熟語、ことわざ、慣用句などが問われます。
 
練習や暗記でそれらをインプットすることは、もちろん必要です。
 
しかし何より、日常で使われている日本語を聞くことが、定着度が高く、使える知識につながっていきます。
 
勉強する家族

親は子供に、生きた日本語を聞かせるよう意識しましょう。

語彙を増やす一番の方法は、子どもに生きた言葉を聞かせること。
 
勉強して覚えた内容は、知識として蓄えられても、使い方がわからないと忘れがちです。
 
身近なお父さんお母さんとの会話で、ことわざや慣用句、四字熟語などが聞けるのが何よりです。
 
お父さんお母さんは、意識的に使ってみてください。
 
ことわざについては、「ことわざ絵本」(岩崎書店)をおすすめします。
 
親子で一緒に読みながら覚えていくのも、楽しいものです。また、言葉がイメージと重なると、忘れにくくなります。
 
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ことわざ絵本
ことわざ絵本




「こそあど言葉」は使わない 具体的な指示を

日常会話での学びは、諸刃の剣でもあります。

会話から学ぶと身ににつきやすいということは、逆に言えば、よくない言葉の使い方も覚えてしまうということです。
 
日常生活で多用される「こそあど言葉」。具体的に言わなくても、状況で内容がわかるので、会話は成り立ちます。
 
会話の目的である意思疎通に、なんら問題はありません。
 
勉強する親子

親が発する言葉は、子供が学習するという意識が必要です。

しかし、言葉を覚えていく子どもには、きちんと具体的に指示しましょう。
 
「あれ取って」ではなく、「テーブルの上にある新聞、取ってくれる?」と言います。
 
「そこまでいろいろな行き方があるから、あれでチェックしてみよう」ではなく、「横浜までいろいろな行き方があるから、インターネットでチェックしてみよう」という要領です。
 
ぜひ、知的な会話を聞かせてください。同時に子どもにも、「こそあど言葉」は使わせないようにしましょう。

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