子供が野菜を食べない、とはよく聞く話です。
ニンジンやピーマンあたりは「嫌われ食材」の常連で、ある程度大人になっても食べられない人を時々見かけるものです。
こうした「苦手食材」はどうして生まれるのでしょうか?
管理栄養士で食に関する著書も多い幕内秀夫さんは、子供が野菜を食べないとしてこんな相談を受けたことがあります。
うちの子どもは、ごはんにふりかけをかけて食べてばかりで、野菜をちっとも食べないんです。
これに対して幕内さんは
ふりかけにごはんだけ、という食事で正しいんです。野菜だ、魚だっていったって、幼い子どもはそんなの食べないですよ。必要になったら食べるようになりますよ。
と答えています。
「必要になったら食べるようになる」との考えは大きなポイントではないでしょうか。
幕内さんは自身の著書で
子供は、自分が必要なものを自然に選んで食べる。子供に何より必要なのはエネルギーなので、野菜を食べずにご飯ばかり食べていても全く問題ない。
野菜を食べないのは、単に必要としていないから。
と主張されています。
(ただし子供に与えるエネルギー源として、油と砂糖は絶対にダメで、ご飯に勝るものはない、とのこと)
ここで、管理人の周囲の人についてちょっと考えてみました。
大人になっても苦手な食べ物がある人がいます。
話を聞いてみると、苦手になった理由は「小さい頃無理やり食べさせられた経験があるから」というケースが多いように感じます。
ちなみに管理人は好き嫌いがほとんどありません。
「絶対にムリ」という食材はちょっと思いつかないほど、何でも食べます。
そして、親や祖父・祖母から「野菜を食べなさい!」などと強く言われた記憶がありません。幕内さんの話ではありませんが、小さい頃はふりかけご飯ばかり食べていました。
こう考えてくると、
それを食べるよう強要してしまうと、最悪の場合ずっと食べられない苦手食材になってしまうかもしれない。
と言えないでしょうか?
親からすれば、栄養のある野菜を食べてもらいたい、と子供の健康を考えているわけで、その気持ちはよくわかります。
とはいえ子供が嫌がらずに食べるのであればともかく、あまりに無理強いするのは逆効果になる可能性があります。
幕内さんの主張も加味すると、管理人としては、
・ただし、食卓にはいろんな食材で作った料理を出す
・また両親は、それらの料理を美味しそうに食べる
・子供が関心を持ったら、食べさせる
あたりが苦手食材を作らないキモではないかな、と考えるのですがいかがでしょうか。