「論語」といえば、中学や高校の漢文の授業で習う古典です。
 
管理人は個人的に漢文が好きだったので、論語を読んだり、暗唱するのは好きでした。


漢文を読む”文法”のほうは怪しかったのですが、論語独特のリズムというか、語感の良さは実に心地よいものがありました。

この「論語」を、もっと小さい頃から読もうという取り組みを実践している方がいます。
 
「こども論語塾」講師の安岡定子さんです。
 
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安岡さんは、「子供にこそ論語を読んでほしい」と考えています。それにはどういう狙いがあるのでしょうか?

論語は子供の心を鍛え 生き抜く力を育てる

安岡さんは、子供が論語を読むことで
 
「人を思いやる心、自ら考える力が育まれ、一生をつらぬく力を養える」
 
としています。
 
 
とはいえ、論語は大人でも難しいと感じるものです。ましてや子供では、意味を理解できないようにも思えますが、安岡さんはこのように考えています。

論語を子供達に伝えるのは、何よりその文章の美しさに触れてほしいから。
 
名文のリズムや音を自分の体を通して感じると、文章力はもちろん思考力も育てます。

安岡さんによると、知識や経験を持たないからこそ、子供は鋭敏な感性を持っています。そのため、物事や人間の本質を鋭く感じ取ることがあります。
 
「論語」を読むことで、そこに込められている思想や意図などを子供は直感的に感じることができるのです。
 
なので、安岡さんは子供たちに「これはこういう意味で・・・」といったことを教え込むことはしません。伝えるだけに留め、論語を紹介することに徹しています。
 
 
2500年前に書かれたこの言行録を、日本の子供たちは数百年前から寺子屋で習っていました。
 
文章の美しさ、リズムの良さだけにとどまらず、「人間とは」「正しく生きること」といった教えや考え方などは日本人の精神形成に大きな影響を与えてきたのは間違いありません。
 
 
それならば、現代の子供達に教材としてもふさわしいと言えるのではないでしょうか。