理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で「10歳の壁」と算数での「壁」対策を解説されています。

村上さんは算数の反復学習にも10歳の壁があるとしていて、どうすればその壁を克服できるかに言及しています。

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中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること
※サンプルを読む・Kindle版あります

同書の86~87ページから一部を抜粋して紹介します。

10歳までに分数のかけ算・わり算を反復練習

まず「10歳の壁」とこういうものです。

「10歳の壁」というのを聞いたことがありますか。

一般に「10歳の壁」とは「抽象的なことや文章題で挫折すること」ですが、私は反復練習にも壁を感じます。

この「壁」が発生するのは、子どもの気質に変化が起きるからです。

10歳までなら反復練習の習慣が身につきやすいです。ところが10歳をすぎると、作業をくり返すことが苦痛になってきます。

10歳をすぎてから反復練習を習慣化するのはとても難しいです。

現に私の塾でも、10歳までは30分間の計算練習をすることができた子どもたちが、10歳をすぎる頃からは、30分間の計算練習をしていられない、ということがたびたび見受けられます。

そのため10歳までに習慣にしておくべきことがあります。

履修内容を先取りすることになりますが、そのほうが身につきやすいのです。

では、具体的にどこまで計算ができるようになっているのが望ましいかというと、分数のかけ算・わり算までです。 

分数のかけ算・わり算は、学校では小学6年生で習います。しかし小学6年生は、反復練習を苦手とする年齢に達してしまっています。

新しく計算を習っても、黙々と練習をするのはちょっと苦痛。どうしても練習が不足して、得意にはなりにくいものです。

市販のドリルを使うなり、親が問題を作るなりして、小学4年生までにどんどん練習していきましょう。 

勉強する子供

その際には「理屈ではなく、ひたすら練習する」のがキモです。

分数のわり算は、分母と分子を逆さにしてかけます。なぜそうするのかを理解するのは非常に難しく、6年生で習っても完全には理解できません。 

ですから、小学3年生で分数のわり算を習うときも、「なぜ逆さにするか」はほどほどの理解で十分です。

それよりも「逆さにしてかける」練習をしっかり行い、分数の計算を得意にしましょう。 

この「先取り」により、10歳の壁に悩まされることなく算数の学習がスムーズになります。

小学4年生までに分数のかけ算・わり算をしっかりマスターしておけば、この先の算数の学習がとても楽になります。

6年生の内容を4年生で身につけるのは難しいかもしれません。

しかし理屈を抜きにして「逆さにしてかける」練習を反復すれば解答はできるようになります。

「なぜそうなるか」の理解は6年生まで待つとして、とりあえず反復練習で分数のかけ算・割り算を克服してしまいましょう。

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