理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で、子供が勉強しない場合の対処法を解説されています。
親御さんさんがやってはいけないことが二つあります。
勉強しない子供にやってはいけないこと「待ちの姿勢」「気分任せOK」
子供がすすんで勉強するのが理想ですが、現実はそううまくはいきません。
親に言われなくても、子どもが自分から勉強をするのが理想です。そのためにも、低学年のうちに、時間厳守・整理整頓の習慣を身につけさせます。
しかし、現実に子どもが勉強をしなくなっているとしたら、親はどうしたらいいのでしょう。
村上さんは「子供の意欲を待っていてはダメ」として、このように警鐘を鳴らしています。
勉強をしない子の親がしてはいけないことが、二つあります。
一つは、”子どもが勉強する意欲を見せるまで待つこと”。
高学年になったら、勉強すべきことがたくさんあります。その貴重な日々を、子どもが意欲を見せるまで待っていては時間がもったいないです。子どもの学習意欲を高めながら、同時並行で最低限の課題に取り組む必要があります。
そうしないと、いざやる気が出たときに、基礎学力がなくて結局勉強に手をつけられないことになります。
NGなことのもう一つはこちら。
もう一つは、”気分任せを覚えさせないこと” 気分が乗ったらやるけど、乗らなければやらない、ということをしていると、中学・高校に入って、いよいよ気分次第で動く人になってしまいます。
親は迷わず「勉強しなさい」と声掛けしましょう。
「勉強しろとは言わないほうがいい」という主張を聞いたことはありませんか?
それに対して村上さんはこのように考えています。
「勉強嫌いになってしまうので、”勉強しなさい”と言わないでください」と言う指導者もいます。しかし私は、高学年になったら、むしろ言うべきだと思います。
もちろん理想は、子どもが自分から勉強することです。しかし、理想通りにいかなかった時は、現実的になってください。
子供を勉強しないまま放置していたら、高学年になって取り返しがつきません。
4年生後半になったら、決められたことは必ずやらせましょう。
そのために褒美をうまく使えばいいし、やらなければ叱ってもいいのです。
大切なのは、毎日の勉強時間を確保すること。そのためには、「勉強しなさい」と声掛けをし、勉強しない日が続くことによる手遅れを回避しなければなりません。




