理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で、親が丸つけをする重要性を解説されています。
村上さんは「親による丸つけは子どもの学力を左右する」としています。特に高学年になったら、可能な限り親が関与しましょう。
同書の104~105ページから一部を抜粋して紹介します。
丸つけには親が関わり解き直しをさせる その際のポイントは
丸つけと解き直しの習慣を身につけるのは、高学年では特に重要です。
子どもの学力を左右するのは、丸つけと解き直しの習慣と言っても過言ではありません。
低学年のうちは、解くのが勉強でした。しかし、高学年になったら、丸つけをし、解き直して、できるようになるまでが勉強だとわからせなければなりません。
重要なのですが、子供に任せていると”解きっぱなし”で終わりがちです。
高学年になっても丸つけをしない子どもは、結構います。
子どもは、できたかできないかが気になる以上に、課題を終わらせることが先決。解き終わるとほっとして、おしまいにしてしまうのです。
これでは、せっかく時間を割いて問題を解いても、効果はありません。
なので丸つけには親が関わる必要があります。
小学5年生までは、親が丸つけをしましょう。または、親の見ている前で、本人に丸つけをさせます。
子どもに一人でやらせると、間違えたところを書き直して丸をつけたり、答えを写してしまったりするからです。
親が丸つけの時間を取れない場合は、毎回でなくてもかまいません。週に何回かでもいいでしょう。
または、本人丸つけをさせて、親がそれをチェックするスタイルもあります。「親が見る」という緊張感を持たせるだけでも、効果があるのです。
丸つけする際にはポイントがあります。
丸つけは、親がするときも本人がするときも、〇か×だけをつけることがポイント。特に本人が丸つけをする場合は、必ず守らせてください。これで、答えを写してしまう悪いクセを回避できます。
×のついた問題は、まっさらな状態でもう一度解かせます。終わったら持ってこさせて、親が丸つけ。また間違えたら、また解き直させる。
何度かくり返し、それでも解けないようなら、ヒントを出すか、解き方を教えます。
問題を解けるようになるまで繰り返すのが勉強です。くれぐれも、答えを写してわかったような気になって、おしまいにすることがないようにしましょう。
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