理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で、子供が毎日勉強する習慣づけについて解説されています。
同書の108~109ページから一部を抜粋して紹介します。
勉強を習慣に「やる気ないから」のまま中学生になると… 疲れている時は?
毎日勉強を実践するからには、「今日はやる気がないから」は通用しません。
高学年になったら、毎日必ず勉強することを習慣づけましょう。「今日はやる気がしないから勉強しない」という子どもの発言を聞き入れてしまってはいけません。
やる気があろうがなかろうが、必ず勉強することを教えます。気分でやるかやらないかを決めるようなことは、絶対にしないでください。
少しでもいいので、必ず毎日勉強することが大切です。
なぜ毎日の勉強が重要なのでしょうか?
それは勉強する習慣を身につけるためです。その習慣が身についていないと…
気分で動くことが身についてしまうと、中学生になってからが大変。親の目が行き届きにくくなって、「今日はやりたくない」と、勉強しない日が出てくるおそれがあります。
親はそれを知り得ません。
部屋で勉強しているものとばかり思っていたら、実はそうではなかった。そうなる前に、「毎日やるのが当たり前」という習慣をつけましょう。
とはいえ、子供が疲れている時はどうすればよいのでしょうか?
疲れていても、毎日やらせます。たとえ10分でもいいので、必ず勉強させましょう。ただし、分量は調整してください。内容も易しめのものにして、あっさり終わらせるほうがいいです。
こうした調整で勉強する習慣を作ります。
これは、食事にたとえるとわかりやすいです。
たとえば風邪をひいたときには、トンカツよりもお粥がいいでしょう。「風邪をひいていても疲れていても、予定通りの食事をとりなさい」と命じてしまうと、体を壊してしまいます。
体調に応じて献立を変える。少しでもいいから食べる。それと同じように、具合が悪いときの勉強は短い時間でかまいません。分量や難易度は変えてもいいので、回数は変えずに、リズムを作ってしまうことが肝心です。
生活リズムの中に勉強の習慣を入れてしまえば、”毎日やること”がしんどいことでなくなります。
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