理数系専門塾エルカミノ代表の村上綾一さんが、著書「中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること」で、苦手な科目の伸ばし方を解説されています。
得意な科目との兼ね合い、勉強の重点の置き方がわかります。
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中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること
※サンプルを読む・Kindle版あります
同書の122~125ページから一部抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
苦手を勉強するのではなく得意科目を伸ばす 成功体験が大切
「苦手科目の伸ばし方」の前に、まずは得意科目の話を。
得意科目がある子供の親御さんに「あるある」な間違いがこちら。
親がやりがちなことに、得意科目の時間を減らして、その分、苦手科目を勉強させることがあります。
これでは、苦手科目はなかなか力がつきません。そして、勉強時間が減った影響で、得意科目の成績も下がっていきます。
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得意な科目があるなら、まずはそれを伸ばすべき、というのが村上さんの考えです。
それが苦手科目を克服する力を生みます。
子どもが得意な科目、あるいは好きな科目があれば、徹底的にその科目を極めましょう。
欲を言えば、それが算数であることが理想です。なぜなら、算数を軸に勉強を進めると、学力全般が一番伸びるからです。
とはいえ、もちろん算数でなくても大丈夫です。
得意科目、好きな科目を勉強させることは、大変なことではありません。それでいて、いい結果がついてきやすい。
たとえば、クラスで一番になるとか、学力テストでいい点を取れるなどです。
子どもはうれしいばかりでなく、勉強のやり方、習得の仕方を、自分の頭と体で理解していきます。
これが、ほかの科目を伸ばす原動力になります。やがて苦手科目も伸びていくのです。
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村上さんの塾では独自のイベントを開きます。
その目的は…
私の塾では、夏休みにルービックキューブ教室を開催します。ひっくり返したり回したりしているうちに、やがてできるようになります。
小さい世界ながら、試行錯誤の結果の成功体験。ルービックキューブ教室開催の目的そのものです。
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この「できるようになった」体験が苦手克服を助けます。
小さい頃の成功体験は、子どもを大きく成長させます。
その成長の中で得たものが、苦手なことや嫌いなことへの取り組みによい影響を与えます。
勉強なら、まずは得意科目での成功体験が重要で、苦手科目の克服はその次です。
得意科目といっても、その子の中では得意でも、競争させたら負けてしまうようでは、本当の得意科目とはいえません。誰にも負けない科目になるまで極めさせましょう。
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